インタビュー:益山 ゆき さん
音楽療法をご存知ですか?
「NPO法人ユニークユニバース」は子どもたちの生き生き、のびのびを育むため、音楽療法を中心に据えながら音楽やダンス、アートなど子どもたちの表現活動を支援する団体です。
子どもたちが今一番したいことを
代表を務める音楽療法士の益山ゆきさんが、子どもたちが今一番したいことを自由に表現できる場所を作りたいと2017年2月に設立、稔台に事務所を構えています。
音楽療法とは心身の健康の回復や向上などのため音楽が意図的に使われることで、益山さんは障がいのある子どもたちと一緒に「即興演奏」をしています。「子どもたちの動きや心情に音楽を合わせるのが大切」と話します。
障がい児のボランティアでの経験
益山さんは東京音楽大学ピアノ科を卒業。学生時代はピアニストを目指し、必死でピアノの練習に明け暮れる毎日。ある日友達に誘われ障がい児のボランティアに参加し、子どもたちが快く受け入れてくれたことで心が癒されます。この経験が福祉の道へ進むきっかけとなり、千葉県内の特別支援学校で勤務、その後フリーランスの音楽療法士として15年間活動しました。
子どもたちは音楽にふれることで自分を表現し、自己肯定感や自信が生まれるとのこと。中にはマリンバ奏者としての才能を開花させた人もいるそう。
年に4回開催「アートワークショップ」
こちらでは音楽だけでなく、ダンスやドラムサークル、アートなどさまざまな表現活動が行われています。
主に18歳未満の障がいを持った子どもを対象としていますが、年に4回開かれる「アートワークショップ」は障がいのある子もない子も参加できます。詳しくはホームページで確認を。
「今後は子どもたちの支援と並行して音楽療法士の育成にも力を入れたい」と力強く話してくれました。